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沖縄 悲遇の作戦―異端の参謀八原博通 (光人社NF文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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合理主義と戦略持久作戦で孤立の高級参謀。
帝国陸軍当時の参謀本部も部隊現場も、猪突猛進、強きの攻撃一辺倒、精神力が主の白兵突撃、葉隠や輪廻転生の仏教的死生観、そして玉砕の美学に満ち溢れていた。その散り際を求めた司令官や参謀の命令に従わざるを得ない兵はたまらない。その中で沖縄戦の第三十二軍の高級参謀八原博通大佐は考え方が全く違う高級軍人であった。つまり徹底した戦略持久作戦に固執する八原大佐は、現場でも軍の中枢でも受け入れられず、疎んじられ、これまでも出世や任地が影響を受けた。陸軍において陸大軍刀組でも不運な軍人はいた。特に派閥的には陸軍幼年学校、陸大、ドイツ駐在、これらは中央への配属や出世の重要な条件になっていた。優秀であり名将でありながら、陸軍の中央に入れず、現場回りが多かった将官は八原大佐の先輩でも少なくない。栗林忠道大将、今村均大将、本間雅晴中将が三大典型である。八原大佐を含めて、いずれも共通点は(陸軍幼年学校ではなく)旧制中学から陸軍士官学校、陸軍大学校の軍刀組、海外はドイツ組ではなく、栗林は米国、今村と本間は英国、八原は米国、よって米英を敵に回した戦争は無謀すぎると認識していた。本書を読んで八原大佐の考えを知るにつれ、当時の陸軍に斯様な英米派軍人がもう少し中央にいれば、参謀本部の作戦もかなり違うものになっているかと思うと残念でならない。少なくとも作戦課の服部卓四郎や辻政信という暴走コンビだけでも駆逐していればと悔やまれる。いずれにしても八原大佐は帝国陸軍では稀有な存在であり、これだけ優秀な合理主義を持った近代的軍人の適材適所や周囲の理解があればと、非常に惜しまれた。現代でも東大、一橋で優秀な成績だった大企業社員が八原大佐に似たタイプで社内的にスライスしてしまった方々が多いかもしれないが、本書はその参考図書になるかもしれない。
頭がいい人は出世できない日本
どこぞの会社と同じ様な感じで、堪らない悲劇です。
(残念ながら?私は頭が良くないので...)
お馬鹿な大本営、実情を無視した勝手な命令&変更&中止の嵐
戦略眼がある人は煙たがられて地方へ飛ばされる。
それでも軍人だから戦う... 現場の参謀は本当に大変です...
沖縄戦については史実を殆ど勉強した事が無かったので、出会ったのがいきなりこんな凄い本で感激です。
自刃しない所がまたこの人の凄い所ですね...
まるで現代人のような感性です。
戦略持久!
なんとなく買った本ですが、実に驚いた!日本軍は玉砕攻撃ばかりしているのかとおもいきや、こんな戦略的な戦い方をしていたのか・・・無粋な玉砕攻撃なんぞより持久守備攻撃?の方がいいんですね
光人社
沖縄に死す―第三十二軍司令官牛島満の生涯 (光人社NF文庫) 沖縄 シュガーローフの戦い―米海兵隊地獄の7日間 沖縄の島守―内務官僚かく戦えり (中公文庫 (た73-1)) 豪胆の人―帝国陸軍参謀長・長勇伝 (祥伝社文庫) 沖縄―日米最後の戦闘 (光人社NF文庫)
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