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こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから
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| 商品カテゴリ: | 医学,薬学,医療,看護,介護
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| セールスランク: | 77999 位
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産業医という視点からみた現代組織の問題点を考えることの大切さ
最初は、「職場で抱えている悩みはどのようなものかということを知りたい」という程度の目的で本書を購入したが、読み進めるうちに、疲弊した職場環境の再生のヒントが隠されていることに気づき、非常に興味深く読ませてもらった。
職場で個々人が抱えているメンタル的な悩みを取り除くことが、組織の活性化につながることに異論はないはずだが、「メンタルヘルス=個々人の問題」として捉えている企業がほとんどであり、両者間のフィードバックがなされている企業は、あまりないのではないか。
その意味では、本書のように、産業医に寄せられる悩みや相談から、職場環境や上司のあり方を考えることは、非常に有意義なことであり、大切だと思う。
「職場のメンタルヘルス対策とコーチングがビジネス心理学という視点からみれば極めて似ている。(P152?)」という点も納得できる。
さらに、「過労問題のカギは、職場のモラルにあり、見えてきたのは、上司らとの人間関係に悩み、コミュニケーションがとれないまま、精神的に疲れ果てている従業員たちの姿である」と捉え、職場のコミュニケーションのあり方を幅広い視点から見つめている点も参考になる。
今の時代に求められる上司像(P152?P153)は、(管理職でない自分でも)胸にグッとくるものがあった。上司のあり方がこの2ページに集約されているように思えた。大切なことは、部下や周りの人対する思いやりなのではないか。
一方、第2部の「倒れそうな部下をどう救う?」では、悩んでいる部下との接し方に触れており、産業医ならではの接し方に学ぶことも多いと思う。
企業の管理者層に下手なメンタルヘルスの研修を行うよりは、本書を一読してもらい、その内容を議論した方がずっと有意義かもしれない。
なかなかの好著でした。よって、☆5個を進呈す。
本書を元にした教育用ビデオを職場で見てから、本書の存在を知った。
メンタルヘルス入門書としては、いわゆるテキストよりはるかにわかりやすい。
また実用的でもある。
小社のような中小企業では、行政が謳っている部分がなかなかわからないし、
理解してもらえない。早い話が、理想論に過ぎるのだ。
小社のような職場には、メンタルヘルスに割くだけの時間的・金銭的な余裕はない。
そう思っていたが、本書を読んで、時間や金銭よりも大事なことがあるのをあらためて
感じた。それは教育であり、職場環境である。
知らないでいるのと、基礎知識や問題のありかを知ってから対応するのでは、雲泥の
差がある。
忘れていたニッポンを思い出させてくれるような一冊だった。
タイトルは上司に焦点を当てているが、それだけではない
タイトルからすると、上司に部下の心の病の責任があるようにも、思えてしまうが、内容はそうではない。
一日のうち、労働者が職場で過ごす時間は長く、ヘタをすると家族よりも、上司・同僚と過ごす時間の方が長くなる場合もある。
上司が部下の心身の不調を発見できず、結果的に部下が追いつめられる原因は双方のコミュニケーション不足である。
上司と部下の間にはジェネレーションギャップが横たわる。特に、不況期に雇用が抑制されたために、上司と部下の年齢格差は広がっている。
上司は自分のやってきたことをそのまま、現代の若者(=部下)に押し付ける。
対する部下側もコミュニケーション能力の不足により、上司に自分の仕事の状況、行き詰っているところなど、報告、相談できない。結果大きなミスに至るまで放置されることも。
双方のコミュニケーション不足を解消することで、職場においてのストレスの軽減は可能である。
上司の部下マネジメント本としても優れているが、部下側も自分の問題点を見直す意味で双方共に価値のある1冊であるように思う。
特段、これと言ってねぇ。
死人が出るほどの過労があるとき、結局、問題は組織に在るわけで、
(少なくとも組織に問題は在るわけで)「上司が」って問題を
個人の姿質に還元してしまうのも現実を覆い隠す役割しかしない
ことにもなります。
副題に「産業医」とある割に、他の職種との差異が読み込めません
でしたが、もしかすると「上司」「部下」と個人に話を持っていくしか
しょうがないところに、“部外者”の悲哀が出ているのかもしれません。
(現実はまぁ、ともかく)組織のマネジメントも含めた労働環境の
のケースワークまで医療専門職として踏み込んであったら読み応えの
あるものになったでしょう。
職場のメンタルヘルス対策入門の読物、というレベルでしょうか。
産業医の見識
発刊の順番とは逆だが、
『職場はなぜ壊れるのか』を読み、著者の問題意識に
触発されて後からこちらも通読してみた。
挙げられている事例は、どの職場でも一つ間違えば
起こり得ることだ。世の中が加速的に複雑化している
のに、人間の方がそれに追いついていないのだから
「上司」という立場は辛いだろうと想像する。
その辛さを内に持ち込むだけの器量が(たまたま)ある
人物がその立場に就いておれば問題発生の余地は
あまりないが、不幸にしてそうではない例が世の中
にはたくさんあり、その辛さを増幅して部下に吐き
出してしまうような状況ならお互いにとって最悪だ。
経験あります(笑)。そのときは、自分自身が壊れる
手前で必殺の「非常停止」スイッチを押しました。
幸い、自分にとっても上司にとっても会社にとっても、
無難な落としどころに落ち着くことができたようです。
ただ、若干の禍根を残した可能性はあります。
「上司」という立場の在り方を云う本はゴマンとあるが、
「こんな上司なら部下はこうあるべし」という実践的な
方法論はあまり世の中には出ていない。その試行錯誤の
途上にいる身にとって、福音になりそうな見解をこの
著者のこれまで提示して来て、これからも示唆して
くれるだろうと期待する視点から得られそうな気が
している。注視し続けていようと思う。
上司を変えるための手練手管ではなく、周囲が変わって
くれることを期待する感情論でもない、自分自身の対処
能力を向上させて行くための本音ベースの泥臭い方法論
は必要だ。そして、それを構築できるのは自分自身しか
いないのだ、と改めて考えさせられた。
そのことを静かに諭すように教えてくれる著者のような
誠実な産業医や労務担当者がより増えて行ってくれる
ことを願う。
文藝春秋
職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理 (ちくま新書) もし部下がうつになったら (ディスカバー携書) 会社で心を病むということ 人事・総務担当者のためのメンタルヘルス読本 (ISL Paperbacks) 人を育てる時代は終わったか
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