中央線なヒト―沿線文化人類学 (小学館文庫)



中央線なヒト―沿線文化人類学 (小学館文庫)
中央線なヒト―沿線文化人類学 (小学館文庫)

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おもしろい

ふらっと立ち寄った地元の古本屋でこの本を見つけ、立ち読みしているうちに引き込まれ、買うことにしました。

ほのぼのとした、イラストが入っているのがいいです。典型的な中央線の人をイラストで示し、解説しているところは昔マスコミで話題になった金魂巻を思い出させます。

中央線沿線に住む人は成城並みにお金持ちが多く、教育レベルが高いとのこと。賃貸アパートに住み、お化粧せず、安いインド服を着ていながら、実はそんなビンボーごっこを楽しんでいる中央線の人。うらやましく思いました。
本を読んで、知らない街ファンになる

本による東京ウォッチングは楽しい。
生まれてこのかた東京へは2度しか行った事がないのですが、実際訪れてもよく分からない
この日本の首都の事が、本(ガイドブックではなく、エッセイやコラム)だとよく分かったりするのである。
ただし、本に書かれた「東京」は微妙に誇張され、ユーモアや皮肉、そして独特の優越感がミックスされた文体で表現されてるというのも理解した上で、イメージとして“よく分かる”ということなのですが。

「東京」をネタに楽しませてくれる文を書く人といえば、私はまず泉麻人氏が思い浮かびますが、
この『中央線なヒト』の著書、三善里沙子氏も東京の中央線沿線文化を、少し前に流行った「県民性」のようなファンタジー的斬り口でユーモアたっぷりに描いております。
行った事も住んだ事もない中央線の街に郷愁を起こさせる文章・・・たまりませんね。
中央線と、その界隈の街の文化、そこに集まる人々・・というものに興味を抱かせるだけではなく、
私も東京に住むなら中央線だな!なんて、実行性の無い夢を抱かせてもくれます。
反権力のサヨクでもないし、エコでもナチョラリストでも、文化人でも、ましてや精神世界信者でもないけれど、なんとなく押し付けがましさの無い魅力に溢れてる世界のように思えてしまい、もっと知りたい中央線♪と、中央線文化のファンになってしまうのです。
たまたまですが、私も十数年前に古本屋で、この本でも取り上げられている、永島慎二さんの『若者たち』を入手しておりました。
やっぱり中央線文化に惹かれる精神的下地はあるといえるのかな?

ところで、少子化対策の良い方法を1つ思いつきました。
中央線は結婚などしなくても、快適で居心地の良い生活を送れるが故にシングル天国なんだとか・・・
まずは、中央線界隈の自由な空気を排除し、精神性などよりも世俗的セクシャリティー倍増に重点を置いた事業を
バンバン集中させて、独身者の住み心地を悪くすることが少子化の歯止めに繋がるかもしれません(勿論これは冗談です)
何か残るものではないが…

沿線に親戚が住んでいたことや結婚後一時自分自身も住んでいたことがあり、中央線には親しみを感じていた。70年代で時間が止まってしまったかのような文化がある一方、新宿や四谷、東京という主要駅に停車するビジネスマンが利用する路線でもある。そんな中央線を文化人類学的に斬るのが本書だ。ただし、硬い学究的なものではない。読んでいて「ぷぷっ」と笑ってしまうような、「そうそう、あるある」とうなづいてしまうような軽いノリの本だ。

正直、読後に何か残るものがあるわけではないが、中央線文化を愛してやまない人や沿線に在住、通勤、通学している人などは話のネタにはなるだろう。いや、もしかしたら人身事故で止まった中央線の中で時間つぶしに読むというのが最も正しい本書の読み方かもしれない。
確かに少し変です

中央線沿線で育った者として、感覚的に中央線沿線特有の雰囲気がある気がしていました。
ただ、斜に構えて、積極的に賛同しないのも中央線なヒトかも。
という訳で、笑えたのですが、意味なく星ひとつ減点。
ローカルな日本

外国に住んでいると、日本のローカルな情報が恋しくなる。そんな気持ちでこの本に手を出したのは正に正解だった。正直言って中央線は垢抜けないところと思っていたけど、その垢抜けない良さが分かってくる。今では帰国したときに、本に書いてある場所に行くのを楽しみにしている。僕は東京出身ではないけれど、関東に在住していたことがあるし、両親や親戚が中央線沿いに住んでいたりするので、今では中央線にとても親近感を感じるようになった。ちなみに、サンフランシスコにある某日系大手書店でも、最近(2004年2月)この本は数冊平積みにして置いてある。



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